マスコミ人はもうすこし勉強したほうがいい
2009-03-24


成田のフェデックス機の事故に関するニュースを見ていると、また、機体に欠陥があったのではないかという論調が出てきた。
整備の不具合であれば追及しなければいけないし、機体に設計上あるいは製造上の問題があるなら、それも追及しなければならない。

MD-11・DC-10は、確かに、第二エンジンが垂直尾翼の根元に串刺しになっており、尾部の重心が高くなっているのであまりいい設計とはいえない。

しかし、同型機は今も世界中でひろく使われている。
飛行特性や操縦性に問題があるとはいえない。MD-11を操縦したことがないのでわからないが、あのような構造だと多少は癖があると思う。
しかし、飛行機は、どれもみんなそれぞれに癖がある。自分が操縦する飛行機に合わせて適切な操作をすればいいだけだ。それができないような飛行機は、型式証明も耐空証明もとれない。

民間機は小型機から大型機まで、ライセンスを持っている者なら並の技量で普通に操縦できるように設計されている。軍用機や曲技飛行用の機体は別だが。

だいたい同じ型の飛行機でも機体が違うと、微妙に操縦感覚が違う。パイロットは、それぞれの機体の特性に合わせて舵を操作しているのだ。

しかし、今回は気の毒だった。アプローチから接地にかけての操縦席のようすが目に浮かぶ。いつもの訓練と同じように、風の変化に注意しながら汗をかいてアプローチしていたのだろう。

ぼくも、一度だけ、横風限界を超えそうな状況で、飛行機を跳ねさせた経験があるので、よくわかる。
ポイントはラダー。

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